水冷4発をカスタムします
ぼろぼろで、もーどうしようもないくらいに、ぼろぼろです
この4発をどうライトの色に染めるか、ずっと考えて半年くらいは手付かずで置いていましたが、やっと重い腰が上がりそうです
というより邪魔になってきました


なんだか今までにないジャンルを自分の中で開拓してやろうと
ちょっと気合入れてやってみますか
というわけで、ノンジャンルカスタムのスタート!!

まず始めに、セパハンをつけて、SR純正タンクをのせて見ました
まったくタンクのトンネルと、フレームが合いません
ただかなり僕のイメージにぴったりです
ここは気合を入れて載せてみます

スポーツスタータンクやマスタングタンクではありません
それではただのアメリカンになりますからね
今回は ノンジャンル!!

タンクを5万発ほどたたいて、何とかフレームに合わせました
次にフラットフェンダーを取り付けてみます
独特のリアフレームの形状に何度も挫折しかけながら、とりあえずつきました
後程バランスを見てカットする予定です

ハーレー用のライトをつけて、大体の形が見えてきました
シートはやっぱり独特のリアフレームが邪魔で合うものがないため、ノーマルをあんこ抜きしました
ガンファイターシートっぽいラインを決めましたが、2人乗りをしたいので後部座席側はほとんど削っていません
彼女思いなシートです
仕入れた時から、ゼファーの前周り、リアサスがついていましたので、それを活かしたスタイルを考えました
ロー&ロングが肝ですが、リジットはいれません

 

あれこれしましたが、とりあえずばらばらになりました 汚いです
もう ウンコの領域に達しております

トップブリッジも要らない部分を切り落としました ではキーシリンダーはどうなるのでしょうか これから考えます

リアショックもばらしてこれから綺麗にしていきます

フレームの補強部分を、強度をそこなわない程度に丸くカットしました

先ほど、キーシリンダーの移設に悩みなしたが、これで解決です これにより、ヘッド周りがシンプルになります
ついでにフレームの要らないステーをカットしていきます
ついでと言いつつ、20箇所以上のかなりしんどい作業です

キャブもばらして、レストアします

連結ステーはクロームメッキ、上のふたはペイント、ボディーはブラストで仕上がりました

フィルターはK&Nでぴったりです

この手の仕事は、単気筒に比べて手間は4倍ですが、4つ並んだ姿はかっこいいです

エンジンもばらし始めます ヘッドはブラストして、バルブの摺り合わせ、ステムシールの交換と、頑張っています
写真は漏れがないかガソリンを入れてチェックしいます

そのバルブも、鏡面に磨いて吸気、排気共に流れをスムーズにします
右が加工前、左が加工後です
4気筒の4本ずつで、計16本です
やりながら、ふらふらになってます

エンジンがほぼ完成しました
ヘッドカバー、左右クランクカバーはバフ処理
ウォーターライン、ヘッドカバーボルトはクロームメッキです
ネジはほとんどをステンレスに換えていい感じになってきました

ホイールも完成しました
タイヤはミシュランにして、ホワイトレターでワンポイント入れています
ローターのボルトもクロームメッキで細かいところに質感をつけています
この積み重ねで男前になって行きます

シルバーにペイントしたフレームにエンジンを載せました
この作業が1番気を使います
ゴリゴリとペイントをはがさないように細心の注意をはらって載せます
こすった瞬間に毛根が死んでいきます

フォーク周りを組み込んでいきます
トップブリッジ、アウターはバフ処理
アンダーステム、ハンドルクランプはペイントです
フロントフォークもオーバーホール済みです

次はリアサスを組みます
ばらして、クロームメッキとペイントでぴかぴかにしました
スイングアームもペイントでフレームにあわせました

足回り、ハンドルを組んでとりあえず歩ける状態になりました
シートはあんこ抜きして張り替えています
この状態でかなりいい感じです
ここからが長い道のりです

フロントフェンダーはサベージ400の純正です
取り付け穴をあわせてクロームメッキにしています

ステップはハーレーのV−TWIN製です
簡単そうで合わすのに結構な加工をしてあります
ブレーキアーム、トルクロッドはノーマルですがクロームメッキでバランスをあわせています

マフラーは左右出しにしました
エキパイはノーマルにメッキを施し、途中からボルトオンでジョイントエキパイを製作し、ステンのスーパートラップをつけました
かちあげないのがこだわりです

リアフェンダーはCCI製のフラットフェンダーにメッキをしています
シートの取り付けブロックや、テールランプのブロックなど専用設計のフェンダーです

ヘッドライト、スピードメーターをつけました
メーターはインジケーター付で操作に必要な情報はこれ一つです
タコメーターはつけません
必要な物のみです

当然キックがついていませんので、バッテリーケースが要ります
オイルタンク風のバッテリーケースを作りました
ありがちなエリミカスタムから、外れます

コイルをサイドマウントしました
同時に劣化の激しかった、プラグコード、キャップも車体に合わせて赤にしました

ラジエーターをつけました
前のガードはメッキにしました
スロットルハウジングはホンダのカレンの純正です
スイッチ類のついていないシンプルな構造でぴったりです
アクセルワイヤーも小加工でつきました
ブレーキのマスターシリンダーはデイトナです
安くてタンク別体でいい感じです

完成しました
撮影場所はいつもの南港ATCです

ハンドルから、ヘッドライト周りの余分なものを取っ払ったのを1番強調したショットです

LEDをエンジンの前後に二つ付けてみました
その効果を狙って、夜の撮影になりました
赤いボディーに赤いライトが来る途中に人の眼をとめました

全体像はこんな感じです
今回は特にクラシックや、トラッカーといったカスタムのジャンルは考えずに作りました
ドラッグやクラシックetc  何でもかんでも詰め込んでみました

ここまでこのバイクに乗ってきましたが、やっぱり4発の吹けあがりは楽しいです

バーニング誌さん 掲載ありがとうございます






で、こちらの車両
販売後、ライトニングという雑誌に載っていたようです
それを購読するお客さんから聞きまして
そのお客さんが言うには
「さも 自分で作ったかのような文面やねん」
見てみると、確かにそーも受け取れるかもな ってな内容でして
それを横で見ていた嫁も何だか怒っておりました

僕はというと、全然 なんとも思いません
誰が作ったかなんてどーでもいいです
がんばって作った対価を頂き、その後のことはオーナー様の勝手

腹立たしさなんてこれっぽっちもございません
それよりも、このバイクを愛して、乗り回したり
積極的にメディアに出したり
その嬉しさ
作り手としては、それしかありませんよ
実際ね